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ブラックパンサーのrollinのネタバレレビュー・内容・結末

ブラックパンサー(2018年製作の映画)
4.8

このレビューはネタバレを含みます

そもそもヒーロー映画はマスクやスーツが格好良ければそれだけでもええじゃないか。

もちろん本作に漲っているルーツとしてのアフロカルチャー要素はマーベル映画の中でも新鮮やし、ワカンダ王国のSF的なビジュアルやテクノロジーも楽しい。サントラやライオンキング×クリードな王道ストーリーも抜群!

でもやっぱり自分が一番燃えたのは、シビルウォーの時からときめいていたブラックパンサーのデザイン!しかも本作では、プロトタイプ(式典用)、バリエーション、そして強化版という、キン肉マンにも通じる製品としてのヒーローの浪漫要素までちゃんとカバーされているご様子。
そしてオールロックマンベストが5である私といたしましては、ヴィブラニウム製のスーツにチャージされるエネルギーと発光現象、そして解放という一連の段取りの圧倒的な正しさを見るにつけ、憧憬の如き初期衝動を取り戻し、インスピレーションを得たのでがんす。ターボ・キッド然り、必然的に溜めと解放の演出が生まれるチャージという現象は少年の浪漫であり、映画的にもおいしい!

チャンプを継ぐ男、マイケル・B・ジョーダン演じるキルモンガーの行動原理は、マーベルヴィラン史上最高に説得力があるし、王者に挑戦する姿はまさにアドニス・クリードそのもの。正直、ティ・チャラ陛下よりも彼のエモーションに同調してしまう自分がいました。

MCUが当初から描き続けて来た、スーツを取り払った生身の人間としての成長の描き方は、ホームカミングに続きストーリーと見事にリンクしていて完璧やし、あらゆるキャラクターが無駄なく有意義に機能してる。そしてクレジット後のおまけシーンでのバッキーの登場は、今までのおまけの中で一番お得感がありました。(サイがオコエの顔舐めるとこめっちゃ好き!)

結果、ホームカミングと一二を争うほど単独作品として破壊力抜群の名作に認定。もしトム・ホランドとシュリちゃんが共演なんかした日には、僕のブラックパンサーがチャージ(以下自粛)

帰りはいつもより多めにsuicaチャージしときました!



R.I.P. チャドウィック・ボーズマン
あなたがブラックパンサーで本当に良かったです。WF
2020.8.29
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