こしょう

ブラックパンサーのこしょうのレビュー・感想・評価

ブラックパンサー(2018年製作の映画)
3.9
ちょーっと強引感もあるけれど、悪役の映える映画はいい映画を見事に達成している。

アクションでは韓国でのクロウとのコンタクトがマックスなのが残念だけど、それもカメラをあまり意識させないながら流れるワンカット風でよかったし、父親を殺されたもの同士の対決や繰り返される王位の儀式のように、ループする設定や展開は、きちんと上昇のスパイラルでラストに向かって行く。面白いのは儀式でのティチャラの幻想がファンタジックなのに対して、キルモンガーのそれは現実的であるように、全体的に明らかにキルモンガーへの感情移入をしやすく仕立てている。
ポピュリズムやナショナリズムの台頭とそれに対する動きといった時代性も押し付け感なく盛り込まれていて、マーベルのヒーロー第一弾としては高い完成度。アクション映画と思っていたのに、いい意味で裏切らました。

それにしても、いよいよ!いよいよ!インフィニティウォー楽しみです!
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