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ブラックパンサーのdm10foreverのレビュー・感想・評価

ブラックパンサー(2018年製作の映画)
4.3
【真の食わず嫌い王、ここにあり!】

先日最終回を迎えたとんねるずの「みなさんのおかげでした」の名物コーナーだった『食わず嫌い王』ですが、かなり前から違和感を感じていました。
食わず嫌いって「食べたこともないのに先入観だけで嫌いと言っているだけで、本当に食べてみたらどうだかわからない」事を言いますよね。でもあそこでは「以前、○○だったから嫌いになったんですよね」という嫌いな理由までご丁寧に説明していました。
でもそれって「好き嫌い王」じゃないのか?と思うわけです。嫌いな理由までハッキリあるならそれは「食わず嫌い」ではないだろと。
・・・すみません。思いっきり余談から入りました(笑)。

「食わず嫌い」と言う点では、僕のマーベル嫌いは恐らくそれなんだと思います。たまたま借りたアイアンマンとキャプテンアメリカのDVDがことごとく盤面にキズがあって最期まで観ることができず、レンタルショップに文句の一つも言いたいところをグッと堪えつつ「もう観るもんか」と。
だから、実は面白いかどうかすら殆ど知らないんです。最悪の出会いをしてしまって以降は逆に避けて通っているというか、たまにテレビでやっていてもあえて別の番組を観たりしてました。

でもね、思ったんですよ。
やっぱり何だかんだいっても面白いものは面白いし、それを観もしないうちから決め付けるのは「損をしている」なと。

かといって、今からシリーズに追いつこうと思っても「アイアンマン」「アントマン」「ハルク」「キャプテンアメリカ」「マイティソー」とかも観なきゃいけないだろうし・・・。あ、スパイダーマンは観たよ。サムライミ版からのファンだしね。あとガーディアンズオブギャラクシーも観た。あれがマーベルだとは後で知ったよ。
で、また新しいキャラがいるそうですね、ほうほう「ブラックパンサー」とな。
では手始めにここからマーベルユニバースの「味見」といきますか。

長い前置きはさて置き。

面白かったです。やっぱり皆さんから支持されるだけの事はありますよね。
尺も結構長めかなとちょっと構えて観てましたが、全然時間を感じずあっという間に観終わった感じです。やっぱり見せ方がうまいというか、初見のヒーローがちゃんと正義をしてくれるので見ていて安心。
で、ワカンダ王国って何?凄いテクノロジーなんだけど。
今まで「アフリカ」を描くときって、やっぱり土の香りがどことなく漂うような「茶褐色」なイメージが強かったんだけど、最新技術(というよりはもう未来技術だね)とアフリカ部族システムの融合というのが、いい意味での物語りに厚みをもたらせていました。
やっぱり食わず嫌いはいかんね(笑)
ストーリーは「ライ○ンキング」にどことなく似ている感もあったせいか、自分的には大好きな流れでした。自分のルーツを知り、為すべきことを模索し、最後に自分自身の殻を破るみたいな。
ここら辺を結構丁寧に描いていたので、きっと尺の長さにも影響したのかな。
でもそのお陰で普段あまりなじみのないアフリカンスタイルも染み込んできたし、たっぷり堪能しました。

個人的には女戦士のオコエが最高!彼女の存在があったからこそのワカンダ王国といっても過言ではない。僕の中では結構な割合で主役を食うくらいの大活躍でした。

う~ん、この勢いでアベンジャーズも観ちゃう?・・・・多分観る。
っていうか、過去作もいっちゃいますか!
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