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ブラックパンサーのyのレビュー・感想・評価

ブラックパンサー(2018年製作の映画)
3.7
導入の子供がバスケをするシーンがライアン・クーグラー。部族社会と高い技術力とのミスマッチ感が絶妙だ。ケニア女性が韓国語を喋っているのもこれまた非日常。紅いドレスで画面を駆け回る槍使いダナイ・グリラのアクションは、「ウォーキング・デッド」より遥かに進化している。

そもそも自分が黒人文化への知識が薄いため理解が及んでいない部分が大きいと思うが、少なくとも敬意は感じられた。チャドウィック・ボーズマンとマイケル・B・ジョーダンによる異なる国王像、それぞれのカリスマ性、一国の長により、どちらにでも転びうるワカンダという国の脆さと、かつての国の過ちを正す、王としての役割。黒人文化へのリスペクトに反トランプ的な思想も手助けして特大ヒットとなった本作だが、マーベル映画の枠に囚われない逸作だったと思う。
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