『アベンジャーズ/エンドゲーム』まで、あと 1ヶ月あまり。『インフィニティ・ウォー』からの繋がりで外すわけにはいかない作品なわけで。
一番ぐっと来たのは、タイトル・ロールかもしれない。ずるい。
そして、猫。ずるい。
新キャラの宿命か、下地描写が丁寧で、割と地味に退屈に中盤あたりまで展開するのだけれど、終盤に来て今までの鬱憤鬱屈を文字通り全て吹き飛ばすブラボーな覚醒具合(まぁ序盤から中盤も、若かりしフューリーやコールソンの姿が拝めたり、90年代ミュージックが最高だったり、随所に笑いが散りばめられていたり、十分楽しめるし、フューリーの眼帯やアベンジャーズ誕生までのヒドゥンストーリーとしても新鮮)
倒れても、必ず立ち上がる。諦めない。その出自ゆえに周囲との関係性が少なくエピソードも若干弱いので、誰かの為に強くあるとか、地球や宇宙を救うとか、大仰なヒーロー像ではないかもしれないけれど、これはこれで一人の女性としての自己認知と自己肯定の物語として胸熱な展開。
期待値を大きく超えはしなかったけれど、たったの一作で他ヒーローが何作かかけて描いた苦悩や克服を描き切るのは無理があったろうし、いきなり誕生からアベンジャーズの切り札としてのポジションに位置づけないといけない難しさもあったろうし、と思うと及第点。
そしてやっぱり、猫。ずるい。
さぁ下地は整った、来い『エンドゲーム』