がんがん

キャプテン・マーベルのがんがんのレビュー・感想・評価

キャプテン・マーベル(2019年製作の映画)
2.5
かめはめ波!界王拳!舞空術!瞬間移動!みたいなドラゴンボール的ノリはよかったけど、オリジン物としてはMCU最下位なんじゃ…
アクションなのかサスペンスなのかどっちつかずな感じ。主人公が女性であることの意味も薄い。どうしてもワンダーウーマンと比べてしまうけど女性ヒーロー譚として大敗なんじゃなかろうか。
ストームブレイカー装備済みソーがレベル99としたら、キャプテンマーベルはぶっちぎりのレベル300位を期待してたのにレベル80くらいに感じてしまった。たぶんフォトンブラストはサノスに効かない気がする。エンドゲームでの活躍を期待できない自分がいた。
マーベルロゴやフューリーの隻眼エピソード、90年代のカルチャー、寄生獣な猫など小ネタはたくさんあって楽しかったけど…オリジンなのでもう少しヒーローになる過程に力を入れて欲しかった。
きっかけは与えられた力だけど、本人の何度でも立ち上がる意思があるからヒーローになった、ってのはキャプテンアメリカと被るし、女性差別を受けてた描写も薄いし、なんかほんと全体的に中途半端な印象を受けてしまった。
いっそ完全にサスペンス物に振り切って、全体的にダークな雰囲気のまま、ジェンダーをテーマに重いアメコミにしてくれた方がキャプテンマーベルを今の時代に扱う意味があったのでは。
MCUファンが求めるのはそんな作品ではないと思うけど、本作はファンが求めるものを作ろうとしてしまったが故に、どっちつかずになったと感じた。
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