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キャプテン・マーベルのsomaddesignのレビュー・感想・評価

キャプテン・マーベル(2019年製作の映画)
4.0
諸手を挙げて絶賛する気でいたら肩透かし食らった気分

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「インフィティー・ウォー」の素晴らしい幕引きから、満を持して登場!1年近く待ってる間に期待を高めすぎちゃったのか「あれ、こんなもん?😮」が正直な感想。普通に見ればそれなりに面白がれたハズで、ちょっと惜しいことした。

ブーリ・ラーソンのこうモサッとした、ヒーロー然とした姿から遠い運動神経悪そうな佇まいが革新的。女性ヒーローモノだけど、肌の露出が控えられてたり、男性ヒーローの安直な反転にしない工夫が随所に見られるのも時代の趨勢か。マチズモから脱して、安直なロマンス展開もなし。乳も尻も太もも強調しない。
(ある事件でスーパーパワーを得る時のキャロルの顔が面白すぎる件はどうなのか)


全編通じて『強者のレッテル貼り』と対決してく話になっていて、社会的弱者が自身の強みや可能性を最大限に生かして戦い、自分たちの居場所を獲得していく物語に見える。(女には無理、◯◯人だから卑しいetc.)
スタン・リーの名言「私はいつもマイノリティをストーリーに内包してきた。たいていヒーローとして。私たちは多様な社会に住んでいる。平和をはかり、お互いに敬意を持って生きることを学ばなければならないんだ」の通り、溝と対立深まる今だからこそ投げかけられたメッセージ。

95年が舞台なので、随所に昔懐かしい要素が散りばめられてた。BGMにTLCやSALT’N’PEPA、EN VOGUE。なぜだかあの頃女性ボーカルトリオ流行ってたなー。昔のPCの読み込み待ちって、今からすると「何この時間!?」てなるのね……。とオッサンを懐かしがらせる要素大盛り。懐かしくて面白かったけど、オッサン接待がすぎるというか、懐かし要素がイチイチあざと過ぎて萎える。見て!見て!が過ぎるっちゅーか😩

ベン・メンデルゾーンのミスリードの巧みさだったり、ジュード・ロウの腹黒キャラが序盤から見え透いてて、中盤以降の展開に驚きがなかった(GotGのヴィラン)。
どっちかいえば、ニック・フューリーの若い頃が、職責を考えればどうかと思うレベルでチャラくてビックリ。サミュエル・L・ジャクソンに髪の毛あるの姿も久々。

単体の映画ってより「エンドゲーム」の予習用って色が濃く感じた。
今後のシリーズ展開にしても、主人公がこれ以上成長しようがない気がして、どうするんだろう🤔


24本目
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