シュウ

キャプテン・マーベルのシュウのネタバレレビュー・内容・結末

キャプテン・マーベル(2019年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

彼女がヒーローであり続ける理由な映画。
猫のグースのインパクトが強すぎる。

クリー帝国の特殊部隊「スターフォース」の一員であるヴァース(ブリー・ラーソン)は、クリー人の敵対勢力であるスクラルを追う任務中に、罠にかけられてスクラルに捕まってしまう。
何とか脱出に成功する彼女だったが部隊には合流出来ず、そのまま近くの惑星へと墜落してしまう。
彼女が降り立った場所、そこは1995年の地球だった。
上官であるヨン・ロッグ(ジュード・ロウ)は、同じく地球に降り立ったスクラルの将軍タロス(ベン・メンデルソーン)を追跡するよう命令する。
しかし彼女には気がかりがあった。
スターフォース加入以前の記憶が全く無い彼女だったが、曖昧な記憶がフラッシュバックしてくる中で彼女はどうやら地球にいたようなのだ。
しかしそれは捕まっていた時にスクラルによって頭をいじられたのかもしれない。
何一つ信用出来ない中で彼女はスクラルを追いながら、自分が一体何者なのかを探していくのだった。


MCUの1つの終着点である「アベンジャーズ / エンドゲーム」、それに連なる最後のキーキャラクター、キャプテン・マーベルの単独映画と来れば、もうこの際どんな評判になろうが観に行かないわけにはいかない。
しかもアベンジャーズ最強なんてうたわれてるぐらいだしどんなのかと思ったら、まさかのキューブから力を得たという筋書きで納得。
そりゃ手からビームも出せるし宇宙も飛べますよ。
それでもインフィニティストーン1つ分の力だと考えると、6つ全部持ってるサノスに勝てるのかはさっぱりまだ分からない。
それにしても、キャプテン・マーベルが力を得たストーリーとシールドがキューブを得た経緯をうまく合わせてきた…って、あれ?確か「キャプテン・アメリカ / ザ・ファースト・アベンジャー」のラストでハワードが海底から引き上げてなかったっけ?
そこからシールド設立じゃなくて、その途中でペガサスプロジェクトが起こって、マー・ベルに借りパクされてたってこと?
なんだか急に取って付けたような設定だから、その内どこかで矛盾が起きそうだけど、そんなこと気にしてるのはどうせめんどくさいオタクだけ。

予告での「サスペンスフルアクション」という触れ込みからして、まず間違いなくヨン・ロッグあたりは裏切るんだろうなあと観る前から思ってたけど、見事に裏切ってくれた。
欲を言えばタロスも最後の最後に裏切って欲しかったけど、さすがにそこまでじゃなかったか。
それぐらいやって初めて「サスペンスフルアクション」って言えそうな気がするんだけどな。
一方で個人的に印象に残ったのは、回想なり何なりで何度か挿入される、彼女が立ち上がるシーン。
今までのヒーローたちと違って、すでにスーパーパワーを得ている彼女のオリジンを描いていく上で、この映画はその内面、精神的な面でのヒーローとしての誕生に焦点を当てる。
何度倒されても馬鹿にされても立ち上がるというのは、ついこの前の「スパイダーマン:スパイダーバース」でもあったけど、それはまさにヒーローとして欠かせない素質。
ヴァースはそれを過去の自分から再認識することで、スプリーム・インテリジェンスの支配から脱して真のヒーローとして完成されるというのが大まかな流れ。
他のMCUと比べると話の運びも合わさって少し変わってるように感じるかも。
でも、マリアのセリフの「スーパーパワーを手に入れる前から、あなたは私のヒーローだった」っていうのにはグッと来ますね。
パワーのあるなしではなく、その心や姿勢が彼女をヒーローたらしめるということに、かつての親友が気づかせてくれるという、本当に熱いシーン。

ところで、この映画はキャプテン・マーベルだけでなくフューリーとコールソンのオリジンでもあるんだけど、フューリーのキャラクター崩壊が激しかった。
猫のグースを可愛がるぐらいならまだしも、まさか目の傷があんなあっさりしたのだとは思いもしなかったし、アレぐらいのことで「キャプテン・アメリカ / ザ・ウィンター・ソルジャー」の時に見せられたひどい傷になったのかと思うと、面白いのやらガッカリなんやらよく分からない心情。
この傷は信じていたやつに裏切られたことの証とか何とか神妙なこと言っておいてそれがこれって、これから先ウィンター・ソルジャー見返すたびに、「ただの猫好きのおじさんなんだよなあ」って絶対思い返してしまうわ。
このエピソードはてっきり、製作中のブラック・ウィドウの単独映画とかで明かされると踏んでたんだけどなあ。
コールソンは20年後と比べても、頭皮以外何も変わってなくて少し安心した。

とりあえずエンドゲームへの準備は整ったので、あとは4月26日の公開を待つだけ。
そこでキャプテン・マーベルは一体どんな活躍を見せてくれるのだろうか。