「さりげなさ」
一映画としても、"エンドゲーム"への繋ぎの映画としても、パーフェクトな出来だった。やはりMCUがつくる映画はスキがない。本作で特に良かったのが、エンターテインメントと社会性のバランスが完璧だったことだ。本作は現代の社会問題をいくつか取り上げているが、それが劇中まったくノイズになっていなかった。娯楽映画にさりげなく社会性を入れ込むという、とても難易度が高いことを簡単にやってのけるMCU制作陣のクレバーさは流石だなと思った。
「異星人メイク」
特殊メイクの技術が進歩し、最近のSF映画には異星人メイクをした女性が数多く出るようになった。今まで、異星人メイクをした女性に対しては特に何とも思ってなかったが、今回人生ではじめて、ジェンマ・チェン演じるミン・エルヴァに本気でドキッとした。本作のミン・エルヴァは本当に美しかったし、本作で一番ショックを受けたシーンは彼女が死ぬ場面だった。一作品限りではあまりにも惜しいキャラクターなので、MCU制作陣の方々、何とか彼女を生き返らせてください。お願いします。
