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キャプテン・マーベルのがんちゃんのレビュー・感想・評価

キャプテン・マーベル(2019年製作の映画)
3.0
マーベル最強のヒーローがアベンジャーズ公開前にに滑り込み参戦。義務感のみで観に行く人多数!笑

先に大ヒットしたワンダー・ウーマンが「慈愛の女神様」なら、キャプテン・マーベルは「ロックねーちゃん」といったキャラ設定ですね。

女性解放の象徴として、抑制されていた感情を爆発させたりビームを放ったりといろんな意味で解放します。演じるブリー・ラーソンもいい感じのケツアゴでヒーローっぺー!

なんせ彼女が空から落ちてきた90年代アメリカはUSオルタナロック全盛期で、イキのいいねーちゃんたちがギターをかき鳴らしながら「KYOSEIせよ!KYOSEIせよ!」と男たちに中指を立てるようなムーブメントが起きていたのです。

本作はそんなUSオルタナの反骨精神に敬意を表して当時の名曲をガンガンかけつつ、1番有名なあのバンドは劇中最も大事なシーンで登場させ、その奥さんのバンドがエンドロールでキメる!
マーベルはこの辺が上手いですよね。

レンタルビデオ屋に墜落したキャロルの行動にもご注目。
映画『トゥルーライズ』のポスターに描かれたシュワちゃんを敵と勘違いして吹き飛ばすシーンが笑えますが、『トゥルーライズ』といえばこの頃地上波でよく放送されていた男子のトラウマ映画ですよ…。
なぜトラウマかについては僕の過去レビューで詳しく書きましたが、貞淑そうな奥様が次第に自分を解放していく映画なんですよね。
つまり本作もシュワちゃんに象徴されるマチズモ(男性優位主義)へのアンチテーゼが込められてますよーという意思表示です。

ちなみに90年代に流行ったこのビデオ屋「ブロックバスター」はいまやネット配信サービスの台頭で倒産寸前だったりと、「平成あるある」ネタが随所に散りばめられています。
Windows95のダイヤルアップ接続とか超懐かしい!たった1枚のエロ画像(動画ではない)をダウンロードするのにひたすら待って、ようやくおっぱいが見えてきたあたりで賢者モードになってるあの感じ分かるわー。

世界観は前半スターウォーズの後半メン・イン・ブラックなイメージ。
まぁ既視感がすごい!
つーかMCUとして同じ世界線でこれだけリリースしてれば仕方ないか(汗)

ただ、最高意思決定機関がAIというのは今っぽい。僕らも今に支配される、というか既に支配されてるかもですよね。

ちな、日本のキャプテン・マーベルといえば若い頃の木村カエラでしょう。
雑誌「セブンティーン」のクリスマスソング特集で他のモデルがマライアなど定番チューンを挙げる中、1人だけニルヴァーナの「In Utero」をチョイスしていたカエラ嬢。
クリスマスやっちゅーねん笑
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