エクストリームマン

キャプテン・マーベルのエクストリームマンのレビュー・感想・評価

キャプテン・マーベル(2019年製作の映画)
3.7
I'm not what you think I am.

監督が変わるのに、MCU映画が基本的に苦手(というか無関心?)なのがアクションで、本作もその例に漏れずという感じ。特に冒頭、ジュード・ロウとブリー・ラーソンの組手場面が信じられないほどダサくて勢いのない撮り方されている。

『アイアンマン』からの伝統で、演じる役者にキャラクターを合わせる方法論で本作も作られている。コミックスでは基本的にクールで少し醒めていたキャロル・ダンヴァースは、ブリー・ラーソンその人に近い直截的で物怖じしないストレートなキャラクター像に変わっている。その結果として、(特に昨今の日本産ヒーローが囚われがちな)敵にも理があるのでは(と考えて、思考と行動がスタックする)問題を拳一つで回避できるマーベル世界のスーパーマンが誕生した。

また、MCUの伝統となりつつある「キーワードから連想される展開を裏切る」展開は今回もなかなか良くて、とくに「クリー」を反転させてみせ、更にそこにベン・メンデルソーンを配役したのは上手い。クリーの反転をベン・メンデルソーンと合わせることで、メタなレベルでツイストが強化されている。

次作以降、ブリー・ラーソンのキャロル・ダンヴァースでどのようにドラマを作るのかが気になるところ。