もこもも

アベンジャーズ/エンドゲームのもこもものレビュー・感想・評価

4.9
MCU・アベンジャーズシリーズ22作目

最高や...
マーベル最高や...
感謝と感動で胸がいっぱい...

まさしく映画史に残る名作
感動による号泣の疲れと、エンドゲームが終わってしまったことへの喪失感と、素晴らしい作品と出会えたことによる感無量の気持ちで観終わってからも暫くは放心状態で何も手につかなかった

かつてこれ程最高やと感じた作品はなかったし、
もう出会えないとすら感じる...
これがヒーローによる英雄譚だけなのであればカッコよくて興奮したで終わったし、犠牲による悲劇だけなのであれば大きな悲しみを抱いて終わったが、この作品はそのどちらもが、多くの紡がれていく大切な想いや守りたいという強い想いの上で描かれているからこそ、こんなにも胸に残って感無量の気持ちでいっぱいになったのかなぁって

涙が枯れるほど号泣して、悲しいこともあったけどエンドロールを観終えた時は胸が温かくなっていた
唯一後悔があるとすれば劇場で観れなかったことやけど、この作品と出会えなかった可能性を考えれば大した後悔にはならない

感動はもちろんいっぱいしたねんけど、コミカルに描かれているシーンや懐かしさを感じるシーンも多くて構成と演出の素晴らしさを感じた
そしてなにより、これまでのシリーズを観てきたからこそ1人1人のセリフや表情に感情が揺さぶられるシリーズ作品としての素晴らしさも感じた

全生命の半数が消滅した後の世界
残された者たちが立ち上がる...

キャプテン・マーベルにより地球に帰還したトニー
トニーが帰還して大切な人たちを守れなかった悲しみをキャプテンと語りペッパーと抱き合う最初のシーンでもう泣いてしまった

「進むしかないんだ 進むしか
 世界はこの手にある 僕ら次第だ
 大切にしなければ
 できないなら...生き残った意味がない」

サノスを捕らえるもインフィニティー・ストーンは破壊されていたことにより、失った者を救えないまま物語は5年後へと進んでいく...

半分は失ったけど半分は生きているのだから今まで通り普通に生きていく、そんな簡単には物事は進まなくて、失った者の悲しみから立ち直れない者の気持ちに胸が痛む

「みんなには前に進むべきだと話をしている
 前に進む者もいる
 だが、僕らは進めていない」

成長したキャシーと再開したスコットや娘が産まれて平穏に暮らすトニーに胸が温かくなるシーンもあれば、酒に明け暮れるソーや悪人の殺戮を続けるホークアイに悲しみを抱くシーンもあって、それぞれの変化に心が大きく揺れる
平穏な暮らしを望む一方で、失った者を救いたい気持ちも抱いていたトニーがタイムマシンを実現させる方法を模索していたっていうのが最高にトニーらしくて胸が熱くなった

「5年前負けた
 我々全員が友人を失い家族を失い
 自分の一部を失った 
 今日それを取り戻す」

アベンジャーズはサノスがインフィニティー・ストーンを手に入れる前に回収すため3つのグループに分かれて過去に行きストーンを集めるタイム泥棒作戦を実行する...

この過去に行ってストーンを集めるシーンも
結構感慨深いシーンが多かった
・トニー、キャプテン、アントマン
2012年のニューヨーク事件が懐かしかったし、キャプテン対キャプテンは熱かったし、トニーとハワードの会話も胸がじんと温まった
・ハルク
エンシェント・ワンの風格はやっぱり凄い
ドクター・ストレンジがストーンを渡したことを知ってブルースに預けるところにまだこの時系列では会っていないにも関わらずストレンジへの信頼を感じて感慨深かった
・ソー、ロケット
悲しみと後悔に打ちひしがれ自信を無くしていたソーに母・フリッガがすぐに気付いて優しく諭すところはめっちゃ感動
・ローディ、ネビュラ
5年の月日でローディとネビュラの間に信頼関係が築かれていることが嬉しかった
ストーンの回収までは順調やったけど、ネビュラがサノスに囚われてサノスが未来を知ってしまう
・ナターシャ、クリント
このシーンはあまりに悲しい...
ソウル・ストーンの入手方法を知らなかったことによりナターシャの命が犠牲となってしまう...
まさかこんな結末が待っていることを予想していなかったので絶望と人々を救いたいというナターシャの強い気持ちに感動を抱いた

「これからこの頑固で忌々しい
 小さな惑星にすることは楽しませてもらう  
 心の底からな...」

2014年のネビュラの手引きにより、サノスが巨大宇宙船と共にアベンジャーズを襲撃し、最後の戦いが始まる...
トニー、キャプテン、ソーvsサノスがめっちゃ熱かったし、実はハンマーを使うことができたキャプテンにも大興奮

「Avengers… assemble.」

3人を持ってしても窮地に追い込まれて、ボロボロになったキャプテン1人の前にはあまりに多すぎるサノスの軍団が映される...
ここの絶望はほんま半端なくて、それでも1人で立ち向かおうとするキャプテンに泣きそうになった
だから復活した者も含めて大集結する次のシーンはかつてない程の感動と興奮を与えてくれて、大粒の涙がこぼれ落ちた
ホークアイ、スパイダーマン、キャプテン・マーベルへと渡っていくインフィニティー・ストーンを巡っての戦闘はハラハラしたし、女性ヒーロー集結のシーンも壮観

「And... I am Iron Man.」

サノスの手にストーンが渡り、最大のピンチを迎えたところでトニーが大きな選択を下して争いの幕が閉じる...

涙なしでこのシーンは観れへん
この選択になにも躊躇わず実行したことに、アイアンマンになった日から地球を、愛する人を守る為になんでもやってきた想いも相まって号泣...
映画の後にこのシーン直後の未公開シーンを観たけどそこでも泣いてしまった
特にこの結末を知っていたであろうドクター・ストレンジのあまりに悲しそうな顔は見ていられない

トニーの死とキャプテンとの別れ
トニーの葬儀も涙が収まらず、あんまり関わっていなかった人、かつて敵だった人も含めて敬意が表されているところにトニーの偉大さを感じる
娘・モーガンの「チーズバーガー」も泣いてしまう

全てのストーンを戻して帰還したキャプテン
おじいさんになっていたキャプテンの姿は愛していた人や親しかった人と共に人生を過ごすことができた証であり、大きな喜びと大きな寂しさを抱いた

アベンジャーズの中でも特別好きなトニーとキャプテンとのお別れはほんまに寂しいけど、あまりに大きな2人の存在は一生この胸に残り続ける...

「3000回愛してる」
もこもも

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