Akiyoshi

アベンジャーズ/エンドゲームのAkiyoshiのネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

何とも言い難い喪失感。アイアンマンから始まったMCUの1つのサーガが完結する……。 ちょうど1年前だったか、衝撃的なラストを迎えた「アベンジャーズインフィニティウォー」。最強のヴィラン・サノスとの戦いにアイアンマン、スパイダーマン、ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー、ドクターストレンジのチーム。キャプテンアメリカ、ハルク、ブラックウィドウ、ブラックパンサー、ファルコン、ウィンターソルジャー、スカーレットウィッチとヴィジョン。そして後から合流するソー+ロケットとグルート。アントマンとホークアイを除くヒーロー達の見せ場を存分に楽しんだ大傑作。キャプテンマーベルの登場を匂わせた引き際も見事だった。

エンドゲーム。主要キャストの契約が切れるとのことで「引退説」が囁かれた。キャップ役のクリス・エヴァンスは公開前に引退を明言し、契約が切れる初期メンバー(アイアンマン、キャプテンアメリカ、ソー、ハルク、ブラックウィドウ、ホークアイ)の劇中死亡説などの考察がされていたりとインフィニティウォーからの1年を色々と考え、情報を追うことで楽しませてもらった。長編シリーズだからこその楽しみか、それも含めてMCUは生活の1部まで染み付いていたのを感じた。

そして公開日、完全ネタバレ厳禁であるエンドゲーム本編。正直、見たことないくらい映画館に人が居た。パンフレットは既に売り切れ。ポップコーンの列はディズニーランド並。もちろん席は全席完売。高まる気持ち、心臓のドキドキが治まらない。

物語は急に始まった。僕の大好きなヒーローからだ。インフィニティウォーに居なかった彼だ。消えた家族。グレる暗殺おじさん=ホークアイ。そして宇宙を彷徨うトニーとネビュラ、シリアス展開が続くと思ったエンドゲームが2人の絡みを通して「あれ?笑いもあるやん」と気持ちが楽になる。トニーとネビュラを助けたのはキャプテン・マーベル。光ってたアレで気づいたよ笑。そして地球。いつも通りのロケット弄りに顔がニヤける。そして一発目のvsサノス。開幕そうそう首が吹っ飛ぶ超展開。思わず「まじか…」である。

5年後。現在を受け入れるもの、取り残されたもの、そして…帰ってくるもの。ハルクのサプライズとデブソー、帰ってきたアントマン。インフィニティストーンを探しに過去へ飛ぶチーム。今まであった22作品を網羅したまさにファンイベントな内容。久しぶりに姿を現すキャラクターに歓喜。そしてやはり出てくるサノスと、ブラックウィドウの終着点……。始まる最終決戦。キャップのムジョルニアと、「アベンジャーズ アッセンブル」。アッセンブルを言う瞬間無音になる演出が最高だった。というかここから本編が始まったくらいだった。そしてラストへ、、、。

正直なところ、ラスト30分くらいまで微妙だった。期待値が元々高いというのもあったがトントン拍子で進む展開とギャグ多めの雰囲気。各々が過去に出会う影響を受けた人達に哀愁を抱きながら、始まった最終決戦。鬱憤を吹き飛ばすアベンジャーズアッセンブル!!!!!アベンジャーズシリーズのフィナーレに相応しい超規模の対決!!!!!細かい事はどうでもいいんじゃ!これが見たかったんや!全員集合!マンガ絵みたいなカッコ良さ!大興奮!1番好きなシーン言っていいですか?ロケットがグルート庇うとこです。泣いたよあそこで。

トニーが去り、2代目キャプテンアメリカが生まれ、時代が変わる。アベンジャーズシリーズは終焉を迎えたがMCUは終わらない。ガントレットを着けたトニーは言う「私はアイアンマンだ」と。トニーから始まった物語は、アイアンマンで終わったのだ。意志を継ぐものは多く居る。

スパイダーマン、ドクターストレンジ、ブラックパンサー、ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーの続編が続き、新ヒーロー単独も続々と企画されるだろう。エンドゲームの最後にてアベンジャーズのテーマをバックに初期メンバーが映し出されるシーンに感謝と喪失感が心の中で渦を巻いていた。誰が彼らの代わりになるのか、、いや代わりなど居ない。唯一無二のヒーローなのだから。

MCUを全作品観てきて心の底から良かったと、あなた達を信じていて良かったと、そしてそれを共有できる友人たち、多くの人々が居てくれて良かったと。

「アベンジャーズ エンドゲーム」

彼らに贈る「3000回愛してる」。
Akiyoshi

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