マクガフィン

アベンジャーズ/エンドゲームのマクガフィンのレビュー・感想・評価

3.0
アベンジャーズを見ると、MCUシリーズで、スパイダーマンやアントマンが好きなことは、かなりのライト層なことが良く分かる。

元々の世界観やベクトルが違う、ヒーロー達の大集合にワクワクしなく、各々の個性や強さが相殺される感じに。登場人物が多くなるほど、各々の情念の時間が割かれたり、肝心なラスボス・サノスの強さや情念もイマイチで、キャラが定まらないことに。絶対悪にした方が良かったのでは。そんなこんなで、虚無的で陰鬱なことで、前半は停滞し181分は長尺に。

ジャンプの三大原則〈友情・努力・勝利〉を基軸にし、仲違いした者たちの共闘や自己犠牲は、お馴染みに。侵略者を迎え撃つ構図だが、決戦前の事前準備も殆ど無いことでワクワク感が足りなく、遊び心も欲しかった。遅れてきたスーパーサイヤ人ならぬ、キャプテン・マーベルをドクター・ストレンジなどの魔術師が最初から連れてこれなかったのだろうか。
肝心な決戦は、規模が大きくて良いが、以外に尺が短いことに。また、各々のヒーローのパワーが効果的でないことはこれまで通りに。

シリアスなテイストをアントマンやアライグマや映画ネタで中和する上手さや、各キャラに配慮しつつ、シリーズを上手く纏めた印象はあるが、アベンジャーズとの相性が良くないことはこれまで通りに。単独作品の方に期待したい。