イニシアチブ夫

アベンジャーズ/エンドゲームのイニシアチブ夫のレビュー・感想・評価

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語り尽くせるはずがない。以下、思い思いのキャラクターレビューです。ネタバレをもろに含みますが、時間のある方だけご覧ください。







アントマン→下馬評通り、今作の最重要キャラの1人となった。彼の提案によりタイムトラベルが実現したが、その背景で少なからず重要だったのは娘の生存。本来過ぎていた5年の時間が量子空間では体感にしてわずか数時間だったこと、さらに現実世界では知らないうちに仲間たちが洗いざらい消滅してしまっていたことから混乱は避けられない状況だったが、娘だけは生きており、かつ彼女が大きく成長していたことから元の世界で何が起きていたかを瞬時に悟り、冷静にアベンジャーズに打開策を提言しに行くことができた。彼が何より大事にする存在として描かれてきた娘キャシーが、極めて間接的ではあるものの物語の鍵となった瞬間だった。また今作においても彼のユーモアセンスが随所に光っており、本当に推せる。

ハルク→戦闘シーンこそ少ないものの、バナー博士本来の持ち味である頭脳を最大限に発揮し、タイムトラベルによるパラレルワールド発生の回避方法を独自に提案。これが結果的にエンシェントワンからタイムストーンを譲り受けることに繋がると同時に、世界線の乱れを防いだ。
またこの場面繋がりで熱かったのは、エンシェントワンが会う前からストレンジの存在を認知していたこと。これはある種当然のようにも思えるが、このことから察するに、ストレンジシリーズであっけなく彼女が死んでしまった結末も自ら予知していた未来そのものであり、その死を避けようとせず必然を受け入れ、その後生まれるストレンジという大魔術師に未来を託すという「継承」のワンシーンでもあったのだろうという考察が生まれ得る。彼女とストレンジとの関係性は考えれば考えるほど熱い。

ストレンジ→紛れもなく今作のMVP。以下選考理由。
①キャプテンの最強の盾がサノスによりボロボロに破壊される絶望的なシーン。そこで希望を見出したのが、直後にどこからともなくストレンジが生じさせた空間トンネルによる、アベンジャーズ大集合だった。あのアッセンブルは彼無くして成し得なかったと言える。
②決戦も最終局面、サノスの機転の効いた逆襲によりマーベルが戦闘不能になり、誰もが「もはやこれまで」と絶望したシーン。そこに希望を見出したのは、直後にストレンジがスタークに向かって人差し指を突き上げたあの一瞬のシーン。あれはきっと前作で彼が言った「勝利確率=何万分の1」という可能性が、まだここで終わりじゃないということを一本指で示したものだと考えてよいはず。あの場で唯一未来を知るストレンジが、文字通り最後の希望であるスタークの最終攻撃を引き出した最高に胸熱な瞬間だった。

ソー→泣けるシーンが極めて多かった今作。その中でも特に印象的だったのが、ソーと母親の再会。堕落した自分を客観視するとともに、この後待ち受ける最愛の母の死すらも止められないという不甲斐無さ。感情を抑え切れなくなった結果泣きべそをかいてしまう雷神ソーの姿は、全シリーズを通して描かれてきた彼の根底にある無邪気さを最大限引き立てていると同時に、その後の復活をも予期させるものだった。
我ながら見所がズレていることは重々承知しているが、今作をもって自分の推しメン第1位は雷神ソーこと、リボウスキ君に決定しましたのでここにご報告致します。ちなみに2位はヴァルキリー。

スターク→当然語り尽くせない。マーベルシネマティックユニバースは、アイアンマンに始まりアイアンマンに終わったのだ、という感慨にふけること以外僕らにできることはない。ハワードとの会話におきましてはがっつり泣かせて頂きました。

キャプテン→当然語り尽くせない。彼がかつてエイジオブウルトロンで披露した「動かすか動かせないかの二択しかないはずのムジョルニアを1mmだけ動かす」という大大大演技がここにきて火を噴く。あのシーン以降完全に賢者タイムを迎えてしまった。ラストのファルコンへの盾の継承に際しましてはがっつり泣かせて頂きました。

バートン&ナターシャ→がっつり泣かせて頂きました。



…終盤ちょっと気持ちの整理がつかず雑になりましたが、ここにあげたキャラ以外にもGotG、ブラックパンサー、そしてスパイダーマンと、全員のバックグラウンドが総決算された内容にはただただひれ伏すばかり。
また敵役として魅力満点だったサノス。彼の正義論をいたずらに否定することはできないし、「新しい世界を創ろうとすると、残った者たちの抵抗を生じてしまう」というセリフは彼の聡明さを改めて伺わせるものだった。その上で勃発してしまった最終戦争にはある種の哀愁を感じてならないし、これほどの雰囲気を作品に込めたルッソ兄弟には依然として頭が上がらない。


さて長くなってしまいましたが、先週からお送りして参りましたMCU完全制覇の旅はこれにて終了となります。同時にこれからはいちMCUファンとして、1ヶ月後に待ち受ける新章を皆様と共に目撃できることに多大なる喜びを感じてなりません。
次回のアッセンブルでまたお会いしましょう、さようなら!(誰)