ラチェットラクーン

アベンジャーズ/エンドゲームのラチェットラクーンのレビュー・感想・評価

4.1
前作ほど良かったとは言えないけど結構いい映画です。

まずドラマ要素が良かったです。
今までの映画以上にこの映画ではヒーローたちの人間像に焦点を当てています。
現実逃避して前に進めてなかったり、前に進んでいるように見えるけど心に大きな穴が空いていたり、それぞれのキャラのヒューマンドラマを興味深く見ることができました。今までヒーロー像>人間像って事が多かったので今作のこの部分は割と新鮮に感じました。
キャストの演技もみんな素晴らしかったです。
キャラとしてはトニーが一番良かったかな。どのアベンジャーズ映画でも結局ヒーローではトニーが興味深いんですよね。性格に欠点が多いけどヒーローとしての心も強く根付いていて今まで以上に責任感があり非常に素晴らしいなと感じました。

アイアンマンに始まりアイアンマンに終わるというサーガの構成も非常に良かったです。

キャップは正義感の塊でザ・ヒーローって感じだったのが、やっと自分の為にやりたいことを見つけてちゃんと人間になってたし今まで以上に好きになれた、ソーは豆腐メンタルでまた新しい面が観れて面白かったです。

映画のストーリーは、ヒーローたちの大敗北からそれぞれのキャラのドン底からの這い上がりに時間をかけていて、不完全なキャラが成長するというストーリーはスパイダーマン2などと同様非常に良かったです。BIG3のストーリーを割としっかり描いてて良かったです。ゆったりしてる部分もあるけど、全体的にグダッてたり無駄な部分はなく3時間もあるのに全く長く感じませんでした。

あと少し暗いとか重い雰囲気の作品ですが、それでも面白い部分やジョークも多く十分楽しめる映画でした。

ファンサービスも多くシリーズを追ってきた身として、泣きそうになった部分も多かったです。ただ個人的には前作のようなサービスの方が好きです。

アクションは割と普通でした。全体的には好きな感じでしたが規模が大きくなりすぎてた感じがします。ただアッセンブルは素晴らしい。

悪い部分をいくつか挙げるとすると、まず生き残ったメンバーの描きが少し足りないのと、特に重要でもないキャラを活躍させていた所でしょうか。ナターシャ、ホークアイ、ハルク、をもう少し活躍させて描いて欲しかったです。
あと感情的な部分がたまに感情的になれません。
そして何よりもサノスのキャラが別人になってたのが悲しいです。

とまあ色々文句はありますが、なんだかんだ言ってよくここまで頑張って1つの壮大なサーガを完結させたなって思います。
3月?4月?あたりに公開されたアリータが時代が変わる。映画が変える。っていうキャッチコピーを使ってましたが、なんかこの映画が変えちゃった感じがします。

恐らくひとつの時代の終わりにひとつの壮大な物語の終わりを見る事が出来るのって今後、絶対ないと思います。そういう意味では非常に心に残った映画体験でした。