ギズモバイル

アベンジャーズ/エンドゲームのギズモバイルのネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

≪ざっくり評価≫
シリーズ10年間の密度を凝縮し、皆の予想を超え、笑って泣けて興奮するシナリオを映画史上最高のクオリティで表現した奇跡の一作。
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総合評価 (/6) ✩ 4.8
シナリオ 5
総合演出 5
独創性 5
完成度 4
心理効果(*2) 5
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≪突っ込んだ感想≫
観れば凄さは伝わるが、知れば知るほど凄さがわかる映画。映画とドラマが融合した進化系とも言えるだろうか?しかも各話が最高水準の映画で構成されたドラマの最終章。人類史上こんなコンテンツは存在しなかったので正当な評価が難しい。

てわけで野暮な感想やツッコミは(語り尽くされているだろうし)控えよう。


≪蛇足≫
原作も非常に面白く、個人的には内容のスケールで言えばコミック史上最高だと思う。コミックに比べれば映画のスケールは極めて矮小なんだけど、その方向性に踏み切ったMCUのセンスがまた良い。稀に見る名作コミックの9割を改変してしまってる。ぶっちゃけコミックと映画に共通しているのは、サノスの指パッチン、そして稀に見る名作という評価ぐらいだろう。

そう、最高の名作を粉々に破壊して、そこから別種の名作を生み出したのだ。それはまさにストレンジが出した綱渡りの選択肢の末の最適解だったように思える。これ以上の実写化がイメージできないという意味で。そして、他のスタジオが似たような映画を作ろうにも、おそらく二番煎じすら実現できないと思う。奇跡の綱渡りが成功したからと言って、また同じことが出来るとは限らないのだ。