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家族の波紋のryodanのレビュー・感想・評価

家族の波紋(2010年製作の映画)
3.2
単調な画面の中に独特の緊張感。バラバラに壊れそうな家族。言わなきゃイイ事も家族だから言ってしまう。結構姉がトラブルメーカー的存在に描かれている。家族の中の調和を乱してまでも自分の我を通す。それに呼応する様に母親も夫と大喧嘩。家族ってすごく特殊な集団でそれぞれの家族の正義だったり倫理がある。お隣さんにはお隣さんだけの流儀があるのだ。それを自分の家族の流儀と照らし合わせて、お隣さんをジャッジする事は出来ないのだ。だからこういう解釈もあるのかも知れない。姉がブチ切れた時の台詞を思い出して欲しい。好青年気取ってイイ顔しいの弟が嫌で嫌でたまらないと叫んでいた。そして姿の見えない夫に激高していた妻。意外とこの家族、男どもが案外ズボラなのかも知れません(笑)。
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