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殺されたミンジュのDAIのレビュー・感想・評価

殺されたミンジュ(2014年製作の映画)
3.0
『ブレス』『嘆きのピエタ』などの問題作を世に送り出してきた韓国の鬼才、キム・ギドク監督がメガホンを取って放つ衝撃作。女子高生を殺害した容疑者7人が謎の7人組集団によって拉致され、拷問される不可解な事件に迫る。『群盗』などのマ・ドンソクが謎の集団のリーダーを演じ、『ビバ!ラブ』などのキム・ヨンミンらが共演。型破りな設定の間に見え隠れする韓国社会への辛辣なメッセージに絶句する。

ミンジュって言うのは韓国語で民主を意味する言葉で、
要は民主というモノが死んだ、殺されたっていうのがこの映画のテーマなんですね。

復讐をする集団もそれぞれ、家族、友人、恋人などの独裁者から虐げられる人ばかりで、
その鬱憤を晴らすというか、そういった社会への復讐と意味で軍団に参加する。
このそれぞれ独裁者をキムヨンミンが一人で全て演じているのも面白い(笑)

物語の内容として、殺された理由も分からず、
ミンジュの殺害を実行した者も善悪の判断など一切考えず、
ただ言われた通りの事をやるだけ。
そういった事一つ一つに社会の闇というものが感じ取れる・・・

権力による抑圧や暴力、貧富による格差、ポジションによるマウントとりなど、
現代社会が向き合わなければいけない事を、辛辣に描いてます。
しかし映画としてうストーリーも微妙、キャラも微妙って感じで、
あまり好きにはなれない作品でした。
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