サンタムール

殺されたミンジュのサンタムールのレビュー・感想・評価

殺されたミンジュ(2014年製作の映画)
4.0
゛殺されたミンジュ゛は、"嘆きのピエタ"のキム・ギドク監督の、社会批判バリバリの作品でした。
物語は、ある女子高生ミンジュが謎の集団に殺害され、一年後に7人組のお仕置き集団がそのときの事件に関わった輩を次々と拉致して拷問、お仕置きを繰り返すっていう…。(^^;
まあ、キム・ギドク監督だから、少女が殺される所とか、拷問シーンはえげつないだろうと、観賞する前から、心にバリアをはってたのがよかったのか、思ったより、残酷さに目をおおいたくなることはなかったです。
むしろ、お仕置き軍団が面白かった❗(。>д<)
なんだか、あれ、お仕置きの儀式をみながら、年末にダウンタウンがやってる"絶対に笑ってはいけない"を思い出しちゃって…。真面目にお仕置きやってるんだろうけど!コントのようにも見えます。(..;)
っで、題名のミンジュちゃん。台詞はなく、冒頭で逃げて捕まる以外は写真でしか出演しません。
彼女が何者で、何故殺されたのかは気になりますが、最後までそれは語られません。ギドクマジック?あんまりそこは気にならなかったかも。
ミンジュって民主主義的な?象徴であって、見所は、ミンジュを殺した集団が財力をもった暴力的な権力者みたいで、、、。お仕置き集団が社会的弱者で、この世知辛い世の中を生きていくのに無器用なヒトタチっていう所なんですよねー。
お仕置き集団のひとりひとりのエピソードの方が丁寧に描かれており、ヒリヒリ感は在るものの、うん?なんかちょっと違うかも?という雰囲気になってきます。
エピソードでは、キム・ヨンミンという俳優さんがひとりで何役もこなしてて、うまいな~。オイシーな。って思いました。
私はアカとか、右とか、左とか、あんまり深く関心はないのだけれど、、一般人が生きていくっていうのは苦しい事の連続だよなーって考えさせられた。
ラストのお仕置き集団のリーダーのやられっプリ、なんかしびれたわ~💫
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