ハマー

プリデスティネーションのハマーのネタバレレビュー・内容・結末

プリデスティネーション(2014年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

この映画全体を一言で表すと……
「劇団ひとり」ですww
(モロバレ過ぎるので、ネタバレ有りとしましたww)

かといって、当作品を馬鹿にしているつもりは決してなく…
至高の「タイムパラドックス」映画だと感じました。
(タイムトラベルではなく、タイムパラドックスです。(ここ重要))

低予算を感じさせる作りにも関わらず、恐ろしく丁寧に時間矛盾の展開を魅せてくれます。
(丁寧なのに矛盾…と言ってる自分の頭がおかしくなりそうww
それぐらい今作は、タイムパラドックスが絶妙に際立ってます。)

それに伴い、理解力もなければ頭の中には「?」がいっぱいの状態にもなりますので、よく考えながら観る作品でもあります。
(1回目と2回目で感じることが全然違うのも楽しめる要素です。)

しかし、本作の特徴として、
タイムパラドックスが題材であり、尚且つ作中でも「卵が先か…親鶏が先か…」で「親鶏」と答えています。
そこを軸として作品が出来上がっているので、

卵(オリジナル、起源)が出て来ません。

起源のストーリーが無いことには、そもそも無限ループに至ることができず、きっかけ破綻が起きていることも事実なので、
卵が知りたい方には、モヤモヤ状態で終わります。
(そもそもタイムパラドックスなので、卵は出てこないものなのですが……
その無限ループにモヤモヤを感じる方には、ずっとモヤモヤが取れず辛いかとも思います。)

個人的には、女性の配役が良かった。
ヒロインが全然可愛くないところが素晴らしいチョイス。
普通にいてそうな女性っぽい見た目の女優さんが織り成す演技が良かったと思います。

それと、もう一つ……
ここからは卑猥な話になりますが…

自分とSEXして生まれてくる子供について。
兄弟や親戚とSEXするより血が濃くなり過ぎて、障害を持つ子供や奇形児の子供が産まれてくる可能性があるのではないか……
と、答えの無い疑問が浮かんでくる……
筈なのだが、登場人物たちは、
そんな疑問すら抱くことなく、
何の躊躇もなく、
この人達はSEXするのか……と恐ろしくも思った…。
(できちゃった婚、上等!!みたいなw(^▽^;))

というか、毎回同じ精子が卵子に受精しているのか?
最早これは、時間軸変更すら出来ない必然の時間になっていないだろうか……
なら何故過去に飛ぶ必要があるのだろうか…

謎が謎を呼ぶ…そんな作品。
ハマー

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