うらぬす

プリデスティネーションのうらぬすのレビュー・感想・評価

プリデスティネーション(2014年製作の映画)
4.0
派手なガジェットも驚くべき視覚効果も無く、目立ったSF的要素はタイムスリップただひとつでアイデアもかなり古典的にもかかわらず(原作ハインラインだしね)、深い思索へ誘う佳作。その意味ではSFはSFでもScience FictionよりSpeculative Fictionに近いと言えるのかも。
最初は前半がほぼ回想という構成のバランスの悪さが気になったけど後から必然性に気づいたし、何よりその回想で語られる人生がまた面白い。その界隈ではもうこの映画はとっくに知られてるだろうけど、SF小説好きにはぜひおすすめしたい。
ポスターにある「時空へ逃げても追い詰める」とかいうキャッチコピーは雰囲気に全然合ってないからよくない。