小春日和

プリデスティネーションの小春日和のレビュー・感想・評価

プリデスティネーション(2014年製作の映画)
3.9
夢中で観て、終わって息を吐いたら、なんか凄いものを観たぞ、でもまだ消化できてない、、そんな気分です。

兎に角驚きが沢山の脚本で凄く面白かった。時空警察アクションもの、と想像してたけど、場末のバーで、ジョン、ジェーンが人生を語る形で謎が少しずつ明かされていく心理モノで、ストーリー展開も好みです。主演2人の演技がまたいい。深みがあって、多くを語らない、昔の時代のジェントルマン。

時空の狭間に産まれた過去にも未来にも属さない主人公。自らの尾を食べ続ける蛇。鶏が先か卵が先か。ここにこの映画全ての意味が詰まっています。

そんな全てを回収したラストにも、心が締め付けられました。