実によく練られた脚本。伏線回収も完璧。なぁんて、上から目線で言い切ってしまうと、後から誰かに矛盾を指摘されて「やーい」てなことになりそうで怖い。
かなり高度なレベルで練られているのは確かだが、穴があると言えばあるようなないような。でも、それがどこにあるのかまでは特定できない。
図も描いた。時系列も整理した。ヨメとも議論した。そのせいでますます決着つかなくなった。
私のように中途半端な教養と歪んだ性格の持ち主は、鑑賞後ループにハマって抜けられなくなるので要注意。
穴や矛盾があったとしても、ここは素直に「あー、面白かった!」と気持ち良く騙されておくのが得策。あら探しは不毛なだけ。
そこはあまり考え過ぎず、エッシャーの「だまし絵」みたいなもんだと割りきって楽しみましょう。