Yukiko

スポットライト 世紀のスクープのYukikoのレビュー・感想・評価

4.2
2016/4/17 MOVIXさいたまにて鑑賞
監督、トーマス・マッカーシー

話は淡々と進んでいき、次第に緊迫したように迫力が増してくる。息をのむような真剣さ。
カトリック信者の多いだろうアメリカで、この映画を作り、上映すること自体が大きな事件であり、意味がある。

第88回アカデミー賞最優秀作品賞受賞を獲得した作品。

牧師さんが貧しく父親のいない、弱そうな子供たちを対象にいたずらをしたという話。
想像するに、牧師がいたずらをして、それを元にその上司に当たる方が弁護士を通じて、その家族に現金を与えて貧しい一家を救っているとも言える話かも。見方を変えれば。

が、いたずらをされたその子たちが、成長してもその過去の出来事から逃れられず、過去を背負ったまま傷ついたままで生きているのなら、その過去は悪い出来事に変わりはない。
いくら一時的に現金を与えたところで、救いにはならないということだ。

もし、その時に現金以外の解決方法を考えていたら、というか、悪いものは悪いときっちりその時点で裁かれていたら、子供たちは違った生き方ができたかも?知れない。
Yukiko

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