チーズマン

スポットライト 世紀のスクープのチーズマンのレビュー・感想・評価

4.2
想像通りの地味な、というか硬派な映画だった。
仕事映画としても面白かった。

バチカンを頂点とするローマ・カトリック教会といえば良くも悪くもどこか怪しげというかミステリアスなイメージはあったけど実際に本当に闇が深かったんで普通にショッキングだったし、そこを暴けば簡単に変えれるような単純な問題じゃないからなおさら気が滅入る。

地道な証拠集めによって少しずつ明らかになる真相がひどい、その次に明らかになる真相はもっとひどい!という感じで段階的にどんど真相の規模とこっちの怒りが大きくなってくので地味に変わりないが全然退屈はしない。

役者達全員の敢えてトーンを抑えた演技もこの一歩一歩ハシゴを登るように地道な映画に合っていて良かったし、だからこそ一ヶ所だけマーク・ラファロ演じるレゼンデスの感情が爆発するシーンがよりグッときた、焦っちゃいけないのは分かってるけどやっぱこっちも同じ気持ちだったからね。
そしてこういうのがジャーナリズムだとやっぱ思った。

最後のシーンは、この前観たマネーショートの余韻に少し近い感覚だった。仕事的には上手くいったが……っていう。
チーズマン

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