天狗

スポットライト 世紀のスクープの天狗のレビュー・感想・評価

4.5
久しぶりに骨太の映画を堪能。

神父による子供への性的虐待、それを隠ぺいする組織としての教会、それに加担する司法、見て見ぬ振りだったマスコミ。

事なかれ主義で成り立っていた社会に対し、ボストン・グローブ紙の新任編集長と取材班が挑む。

映画はたんたんと取材の過程を描きます。ハリウッド作品にありがちな大げさな感動やVFXはまったくありません。

巨悪を暴くということがいかに地道な作業の積み重ねであるのかが本作品から伝わってきます。

大好きなR.マクアダムスもこの作品ではタイムワープすることもなく、取材で困憊する一主婦・一記者を超地道に演じています。

彼女にとって本作品は自身のキャリアでの大きな分岐点になるでしょう。錚々たるキャスト一人一人が地道に本大作を作りあげています。

必見だと思います。
天狗

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