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スポットライト 世紀のスクープのngsmのレビュー・感想・評価

4.8
とっても面白かった。

ボストンに代々ずっと住んでいる「ボストンっ子」と、そうではない「よそ者」との対立する視点で見た。

「よそ者」がボストンという街にまつわる呪いを解こうとするとき、縦も横もつながりが強い「ボストンっ子」たちはどうするのかという話


都市と関連するストーリーの語り口が上手くて、それは脚本賞獲りますねと思った。

例を挙げると、ボストン・レッドソックスの扱い方。
新局長が最初にマイケル・キートンと会うときに「バンビーノの呪い」に関する本を読んでいて、ボストンっ子にとっては、本なんか読まなくても当然知っているし、文字通り「呪い」に囚われている状態であるけれども、よそ者の新局長にしてみれば、単なる迷信に過ぎないし、ボストンという街を知るための一つのトピックとしか思っていない。

ボストンっ子たちは、たわいもない会話でレッドソックスの話をするし、試合観戦にも行く。
一方の新局長は、最初の編成会議の場で、レッドソックスのペドロ・マルチネス(当時のエース)の話を興味ない様子で遮り、今回の事件の話を始める。

こういったところからも「よそ者」と「ボストンっ子」の違いが垣間見れる脚本の巧みさが素敵。