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スポットライト 世紀のスクープのIdeonのレビュー・感想・評価

3.5
2002年、ボストングローブ紙が掲載した世紀のスクープが世に出るまでの記者たちの苦闘を描く。過去から連綿と続けられてきたキリスト教神父による子供達への性的虐待。誰もが何かしら気づいていたが、タブーとして明るみにされることはなかった。ところがユダヤ系の新編集長の就任をきっかけに、ボストングローブ紙ではスポットライト担当の記者たちが立ち上がり、何とか記事として世に出そうとするというお話。
「大統領の陰謀」のような70年代社会派サスペンスの雰囲気を持った作品。マイケル・キートン、レイチェル・マクアダムス、マーク・ラファロなど豪華な配役だが、事実の映画化なので、抑えた演技に徹している。ストーリーは白人キリスト教信者には衝撃的な内容なのだろうが、どんな宗教も同等に捉える私たち日本人には、今一つピンとこない話である。キリスト教のような排他的な宗教の腐敗など、さもありなんとしか思えないので、全く、心に響かないのである。
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