rumi

スポットライト 世紀のスクープのrumiのレビュー・感想・評価

5.0
抑えた演出と俳優たちの演技のアンサンブルが本当に素晴らしい作品だった。そしてそれを一切邪魔しない音楽も。
作り手の作品に対する真摯な姿勢が伝わってくる。そしてそれは、登場人物たちの真摯な熱さにそのまま投影されていた。

マイケル・キートン演じるロビーがとても素敵だった。
「地元の街」であるがゆえ、あらゆる方面から受ける言外の圧力に屈することなく、常に冷静に真の目的を見失わず部下達を受け止める。
キートンの演技は本当に素晴らしかった!
支局長のリーヴ・シュライバー、弁護士のスタンリー・トゥッチの立ち位置も味わい深い。

「私たちは暗闇の中を手探りで歩いている。そこに光が射して初めて、それが間違った道であることがわかる」

地味だけれど、ただただ素晴らしい作品だった。とても好きです。
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