狭須があこ

スポットライト 世紀のスクープの狭須があこのレビュー・感想・評価

4.2
報道が主役側だとめちゃくちゃ知性があるな!
コレがサブだったり敵だったりすると、もーひたすらにウザイんだけど、いやぁみんなが同じ方向性で突き進めるのってすげぇ

動きがなさげなテーマなので、多分あんま好きな映画じゃないやろなと思ったんですけど、割と動いてましたねw
取材はロードワークですもんねぇ。

誰かの被害を証明したとして、それって誰かに得がある話じゃないし、保身って強い。
見えないバリアがあるみたい。ここに絶対に何かがあるのに、みんなが同じように口を閉ざしてしまう

よくはないのはわかっていても、やっぱり悪者にはなりたくないから
聞くな、調べるな、私は答えられない。そうやって見て見ぬフリで逃げ続けてるんだけど、真っ向から正義が問いかけて来たら気づくんですよね
逃げずに答えを出したとしたら、自分も悪者だってことに

わるい過去をなかったことにして過ごすのは、それは一見過去に囚われてなさそうだけども、過去の上に積み重ねる未来は過ちの続きですもんね。
間違った道を歩いてきたと気付いたときに、修正できるかどうか。過去を暴いて、向き合って、未来を変えていけるかどうか。
そういうこの映画の前向きな、まっすぐなテーマにやられました。

彼らは警察みたいに悪を直接とっ捕まえるわけでもないじゃないですか。
じゃあ、報道としての勝利はどこにあるんだろう?とか思いながら興味深く見ていられました。すごく丁寧な映画でした。

マークラファロのなんとも言えない表情がよかったなぁ
こんなおぞましい事件は、こうやってなくなっていったらいいね。
狭須があこ

狭須があこ