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スポットライト 世紀のスクープのaoiのレビュー・感想・評価

3.5
2017年100本目。
宗教へこだわりの薄い日本人には、感覚を想像するしかないのがもどかしい。

日本人はそもそも多神信仰だし、司祭さま=神の代弁者という感覚がないから、神職者の偉大さ、彼らからの性的虐待を受けたという絶望感、ショック、すべてが想像になってしまう。
バチカンや聖職は好きだし、信仰心は美しいという思いはあるけれど、欧米みたいに信仰が身近じゃないから、ファンタジーのような感覚でそう感じるんだろうし、その権威や心の拠り所としても、ファンタジー要素の一つとしてしか感覚が掴めない。
「世紀の大スクープ」を、世紀の大スクープというレベルのショックを受けない自分がかなしい。

信仰心を悪用し、どれだけ声なき者たちの心を殺しても、権威をかさに不都合な事実をもみ消すことがまかり通ってるのは悲惨で知っておくべきこと。
日本なら月に変わってお仕置きされるような悪役のすることだ。

綺麗な仕事ばかりじゃなくても、思うような結果にならなくても、曲げちゃいけない芯をもって密かに立ち向かう弁護士のプライドも、静かに心に響くものがある。