わ

スポットライト 世紀のスクープのわのレビュー・感想・評価

3.5
実話系が好きではあるものの、
これが本当に起きたことだ
と思うと身の毛がよだちます。
大好きなNZ(クライストチャーチ)でも起きていた事件だと思うと余計に。

特に印象的だったのは
「黙殺したのはあなたたちだろう?」
という報道関係者にしたら
体から抜けない銃弾くらいの発言。

資料を送ったのに、助けを求めたのに
情報は、事件は、
無慈悲にも報道者によって
「選別」されてしまう。
ある意味報道の限界でもあるし、
その後の展開からは
ある種の報道への希望というか
その責任というか
ひとつの記事が大きなうねりを伴った変化を起こし得る、からこその責任を忘れてはならない
という報道者の自覚を促すような
メッセージを感じました。
同時に我々が得る情報は
氷山の一角でしかない
と改めて認識。

最近どこでもかしこでも
報道のあり方を再考させられるようなことばかりなので
余計に刺さりました。

それと
「たまたま我々は被害者にならなかっただけ」
という発言も考えさせられました。
どうしたって
自分は被害者ではないから
些細なこと、遠い何処かの誰かの話
のように感じてしまうけれど
それはただの偶然と幸運によるもので
自分も被害者になりうる
というある種の当事者意識に近いものを持つことが
いかに難しいかということも突きつけられます。


アカデミー賞に好かれそうな社会派作品
なんて思って観始めたのを後悔しますね汗
わ