yuna

スポットライト 世紀のスクープのyunaのレビュー・感想・評価

4.0
観てよかった!2回観てオープニングからの繋がりを理解できました。
「ボストンのカトリック教会では神父が子どもに性的虐待を加え…その事実を枢機卿が黙殺していた」もし文字にするならこの数行かも。だけど、その事実を新聞社が報道するということがとてつもなく困難で、世界を巻き込むほど驚愕で、ラストでは喉の奥がつっかえる気持ちになりました。
私は何で今までこの事実を知らなかったんだろうと後悔。そもそも無宗教人間なので知る機会がなかったんですが……
カトリック教会という信仰の力。神父という"神"に逆らえなく子どもたちが犠牲になっていた事実。
この子どもたちが大人になって「生きている」確率が少ない事。宗教という大組織が絡むとても根が深い問題です。信仰を信じる人々への裏切り行為…

まだレビューしてないんですけど、最近「スリービルボード」を観たんです。そしたら主人公が家に来た神父に「…2階で聖書を読む神父の下では別の神父が少年に性的虐待を加えている…」というブラックユーモアのようなセリフを放っていて。
現代社会で神父に持つ裏のイメージが浸透しているんだな〜と思いました。
でも現代社会だけじゃないんですよね。50年、60年前からは確実に。下手したら100年以上も前からカトリック教会の虐待は存在し、被害者は声を上げれなかったかと思うと息が詰まります。
何故、2001年になってからなのか…?
ボストン・グローブ紙がどうしてこの記事をピックアップする事にしたのか。実際に当時の記者に聞いてみたくなりました。

キャストもとても良くて、胸に刺さる言葉が多かったです。
新聞にするまで情報を集めている間にも被害者が増えていること。
新聞記者の仕事はあくまでも記事を書くことであって、正義の味方になる訳ではない。そんな葛藤もすごく伝わります。
真面目な話ですが、緊迫感もあってとても良かったです。