長い間うやむやにされて来た、カトリック神父による児童への性的虐待。それらを暴露した新聞記者達の困惑と共に、次々と明らかになる衝撃の真実を描く実話映画。2002年のお話。
本当に衝撃だった…10件、20件じゃない、
性的虐待の恐ろしい程の数。隠蔽、黙殺。
なぜそんな事になるのか、宗教が身近にない多くの日本人にとっては考えられない事だと思う。
性的虐待を受けた人でも、生きていれば幸運。亡くなった人も数多くいる現実。そう語るのは性的虐待を受けた当人なのだから、事の根深さを思い知らされた。
派手じゃないんだけど、大きな悪に挑む記者たちの地味に着実に一つずつなカッコ良さがじわじわ胸に来る。
本来、メディアはこうあって欲しいですね。
演技派のキャスト陣も最高でした。
実話物の多くは、最後にエンドロールでぐわっと心を鷲掴みにされる事が多いけど、これもそうで、写真は無く文字のみ。記者の話だっただけに、言葉や文字の重さ、現実の重さを改めて感じて胸が苦しく、涙が止まらなくなった。
