「教会の悪事に挑んだ記者達の戦い」
何よりも驚きなのがここで語られる事実が現実に起きている話という事とそれが2001年まで明るみになって来なかったという事が信じられない。
そしてかなりの闇を感じます。
教会や神父による児童の性的虐待という恐ろしい行為。それに挑んだ記者チームの目線で徹底的に描かれていきます。
登場人物が多かったり、複雑ですが混乱する事なくテンポよく見せるストーリーテリングや編集は素晴らしかったです。
社会派ながら堅い話になりすぎず記者達の立場に感情移入し、徐々に闇の全容が明らかになっていく過程はエンタメとしてもとても楽しめます。
スポットライトチームのマーク・ラファロやマイケル・キートンやレイチェル・マクアダムスなど豪華なキャスト陣の演技で物語に一層深みが増しています。
昨今、報道のあり方を考える機会が増えたかもしれませんが、最近は考え方や捉え方を意見するだけの"批評ジャーナリズム"が主流ですが徹底的に調査して記事にするこういった"捜査ジャーナリズム"の大切さを感じました。