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スポットライト 世紀のスクープのkaitoのレビュー・感想・評価

3.9
『スポットライト 世紀のスクープ』

2002年1月、ボストン・グローブ紙がカトリック教会による児童虐待に関する記事を掲載。その一連の事実を描いたのが本作『スポットライト』である。

 想像していたより面白かった。社会的なものを描く映画があまり好きになれない傾向にあったため期待せずに観た。言ってしまえば事件の真相を求めるだけなので、映像的に面白さがあるという訳ではないが淡々とした映像にもかかわらず、ストーリーが加速しているのが分かる。
 それは役者たちの演技のおかげである。特にマークラファロ。事件に対して乗り気だった彼のスピード感だったり加速感は、最初から最後までいい具合に持続していたように感じる。他にもレイチェル・マクアダムスであったり、マイケル・キートンなど名役者ばかりでリアルタイムで起きていることのように感じた。皆が一つの事件に全身全霊で向かっていく姿は観ていて非常に爽快だったし、勇気づけられる映画だった。
もちろん題材が故に突きつけられる真実の重みを感じることもあった。特にコールが鳴り続けるラストは、かなり心にグッとくる。エンドクレジットにある文にも仰天した。この映画は最初から最後まで視聴者を油断させない良い映画であった。アカデミー賞も納得できる。

P.S 公や大衆の中でそういった話をしていいのとは思ったけど、いいのかな?笑