河豚川ポンズ

ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅の河豚川ポンズのネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

新しい冒険の始まりの予感がする映画。
自分の周りではかなり賛否両論で割れてたのですが、自分的にはとりあえずは一旦この点数をつけておきます。

1926年のアメリカ、ニューヨーク。
「狂騒の20年代」と呼ばれたこの時代では、産業の発展により街には活気にあふれていた。
しかし一方で魔法界では闇の魔法使いゲラート・グリンデルバルト(ジョニー・デップ)の台頭、謎の黒い影による街の破壊、人間界での魔法使い排斥運動など様々な問題があった。
そんな街にやってきた魔法動物学者のニュート・スキャマンダー(エディ・レッドメイン)は、世界中の魔法動物の研究、保護を行っており、ニューヨークにもそのためにやってきたのだった。
そんな彼の保護する魔法動物が入っていたトランクから魔法動物のニフラーが逃げ出してしまう。
あわてて二フラーを追いかけ何とか捕まえるも、その時にたまたま出くわしたジェイコブ・コワルスキー(ダン・フォグラー)のトランクと入れ替わってしまうのだった。

今までのハリーポッターでは子供が主体だったのに対して、今回は全員が大人で雰囲気も少し暗めな印象でした。
しかし全く暗いというわけではなく、ジェイコブという魔法の使えない一般人というキャラクターでバランスが取れていると思います。
自分的には今までのハリーポッターシリーズにはマグルの視点がある面白いと思っていたので、ジェイコブというキャラクターはとても良い役割を持っていると思います。
ストーリーもここから5作続いていく物語の1作目、そしてJ.K.ローリングの映画脚本家としての1本目では、期待ができるんじゃないかなという感じでした。

しかしこの映画の賛否両論なところはこの脚本にあるとも思えます。
特に自分が違和感を感じたのは、どうしてトランクにあんなにも魔法動物がいて、二フラーを二回も、しかも全く同じ力業で捕まえるパートを入れたのかという点でした。
正直自分はもっといろんな魔法動物がいて、しかもそれをポ○モンが如くうまく使って戦うのかなと思っていたら結局使ったのはサンダーバードとボウトラックぐらいで、なんだか自分と思っていたのとは違うなあという印象でした。

じゃあなんで4.0もつけるのかと言われると、コリン・ファレルがありえんくらいにかっこよかったってのもあるんですが、あくまでシリーズ5作の1本目なのであって、冒険の始まりとしては十分な内容、そしてもしかするとこの先のシリーズ次第で大きく評価が変わるかもしれない(ローグ・ワンみたいな)からです。
まあよほどの大どんでん返しがない限りはあり得ないとは思いますが、そんな淡い期待を込めての4.0です。笑