抹茶マラカス

ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅の抹茶マラカスのレビュー・感想・評価

3.0
ハリポタのスピンオフにして既にシリーズ化がだいぶ先まで決まっている作品。おまけに、ハリーやヴォルデモートの前だが、ダンブルドアなどが存命という短い間を埋める作品でもある。ダンブルドア、レストレンジ、ホグワーツなどの言葉が何の断りもなく出てくるし、ハリー・ポッターシリーズの前知識は無いとアクシオやアロホモーラなど、本編で重要な役割を果たしていた魔法の数々は理解できないだろう。また、そこ魔法使うのに、それは魔法使わないのかよ、的なツッコミは本編と変わらない。
 それなのに、舞台となるアメリカの魔法状況の説明、魔法生物の説明、ニュートのキャラクター紹介など前半は滅茶苦茶説明が多く、終盤もバトルで盛り上げ、そうだったのかっ!の展開からが長い。
 さらに言えば、とりあえず全部忘却呪文かけてなかったことにする、という解決が社会状況も、マクーザたちの認識も何も変えることなく終わるので結局この物語に意味を見出せないのが致命的。あれだけ見せたのに解決には魔法生物は寄与せず、カワイイだけで終わったのももったいない。ボウトラックルとか絶対関係してこなきゃダメでしょ。
 映像表現としても、魔法バトルは今まで見てきているし、一番の魅力となってほしいオブスキュラスはディメンターに見えて、ワクワクしなかった。