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名探偵コナン 業火の向日葵のbackpackerのレビュー・感想・評価

1.0
◾︎劇場版名探偵コナン第19作

【作品情報】
公開日   :2015年4月18日
作品時間  :112分
監督    :静野孔文
製作会社  :小学館、よみうりテレビ、日本テレビ、小学館集英社プロダクション、東宝、トムス・エンタテインメント
アニメ制作 :TMS/V1 Studio
脚本    :櫻井武晴
原作    :青山剛昌
音楽    :大野克夫
撮影    :野村隆
配給    :東宝
主題歌   :『オー!リバル』(ポルノグラフィティ)
出演(声) :高山みなみ、山崎和佳奈、小山力也、山口勝平、茶風林、緒方賢一、岩居由希子、高木渉、大谷育江、林原めぐみ、松井菜桜子、榮倉奈々、他

【作品概要】
怪盗キッド登場5作目の劇場版。
宝石専門の泥棒であるキッドが登場するにも関わらず、「ゴッホの絵画『ひまわり』を盗む」というセオリーを無視した内容を軸としている。
いかんせんアクション偏重の内容のため、コナン作品の3要素のうちミステリー及び恋愛の比重、特にミステリーは極めて軽い。

【作品感想】
正直に言って、コナン映画で一番残らない作品でした。
実在する名画『ひまわり』を盗むという都合上、関係者からの横槍が多々あったことに対しては理解を示します。
しかし、イチ鑑賞者として、作品を評価するうえでは、そんなとこまでお付き合いしてあげる義理は無いのが本音。一応忖度エンジンを限界まで吹かしたうえで見てるので、その許容限界を上回るとちょっと……。
登場人物の背景、キッドの犯行動機、事件の裏事情等の全てが、説明不足で薄っぺらいので、納得いかない&理解しきれない点が山ほど残置されますが、何より困惑させられるのは、『ひまわり』破壊を目論む真犯人の動機!
そもそもこいつの存在自体不要だと考えてる身のため、犯行動機が薄いとかペラペラとか通り越して、最早無いに等しいというのは、耐え難いものがあります。ミステリージャンルの作品のはずなのにこの体たらくは、あまりにも酷。本当に辛い。
アクションシーンは、そんなダメさを補うかのように、迫力や臨場感溢れるものとなっていましたが、やはりあまりに低いものを目の当たりしてしまったためか、何を見ても白けるばかりでした。
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