まーしー

ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生のまーしーのレビュー・感想・評価

3.0
シリーズ第2作。「ハリポタ」シリーズの前日譚ということもあり、本作より若き日のダンブルドアやマクゴナガル、ホグワーツ城などが登場する。懐かしさからか、ところどころで興奮や感動があった。

今回は、主人公のニュートをはじめとした様々な人物が、ジョニー・デップ演じるグリンデルバルドを捜索するためにパリに集結するという展開。
魔法動物を探す前作と比べ、グリンデルバルドとの対決が前面に押し出され、全体的にダークな雰囲気となった印象。これは、ハリポタシリーズも第3作あたりからダーク路線となった点と重なる。

登場人物が多いうえ、様々な伏線があるので、前作と「ハリポタ」シリーズを理解しなければ、十分に楽しめないと思う。
私は熱狂的なハリポタファンでないため、伏線に気づかない箇所も多くあったが、ファンによっては色々と繋がりを発見できたと同時に、衝撃がもたらされた一作のようだ。

スカッと終わらない次作への「送りバント」的作品だが、シリーズ終了後に、「本作によって方向性が決まった」と振り返られる重要な作品となるかも知れない。
また、映像も美しく、「ハリポタ」というブランドがあるため、個人的にはそれなりに楽しめた。

一方で、「ジョニー・デップが次作を降板した」というニュースを耳にした。重要な役どころのうえ、本作ではジョニデらしいインパクトを残してくれていただけに、残念で仕方ない。