ろいろい

ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生のろいろいのレビュー・感想・評価

3.0
💠favorite line💠
"You never met a monster you couldn't love."

🎞️story&information🎞️
捕らえられていた強大な“黒い魔法使い”ゲラート・グリンデルバルドが逃走する。
その一報を受け、魔法動物学者ニュート・スキャマンダーは、ホグワーツ魔法魔術学校の恩師アルバス・ダンブルドアに呼び出される。
予測不能な危険に立ち向かいながら、ニュートはグリンデルバルドの企みを阻止できるのか。
魔法世界全体が分断されようとしている――。


監督はデヴィッド・イェーツ。

のちにハリー・ポッターが入ることになるホグワーツ魔法魔術学校の校長アルバス・ダンブルドア役にジュード・ロウが新たに出演。
ゲラート・グリンデルバルド を演じたジョニー・デップは裁判で敗訴した影響で降板したため、事実上ジョニー・デップがゲラートを演じた最後の「ファンタスティック・ビースト」シリーズとなった。

🎞️review🎞️✐✐✐✐✐✐
『ファンタスティック・ビースト』シリーズの2作目。

まず最初に、
前作を観て面白いと思った方は"思いてけぼり" or "思ってたのと違う"となるので注意⚠️⚠️
ただし、予備知識は必要ない。
前作を見ておけば十分理解できる内容となっている。

ストーリーは、
本格始動したグリンデルバルドの陰謀を阻止するためにニュートが魔法省の目を欺きながら動いていくもの。
と言いつつも実際はもっと複雑💦
簡単な対立構造は「 ニュート(+ダンブルドア) vs グリンデルバルド vs 魔法省 」となっている。
加えて本作は登場人物が一気に多くなり、各々の人物関係がわざと複雑に描かれるので、
ぼんやり見ているとあっという間に置いていかれる。

正直ストーリーの進展はほぼない。
というのも『ファンタスティック・ビースト』は全5部作と決まっていて本作はまだ序盤という位置づけになる。
前回が『魔法生物の魅力』がメインだとすれば今作は『人物紹介』がメイン。

数多くの人物が登場する作品内でひと際異彩を放っていたのが
ゲラート・グリンデルバルド役を演じるジョニー・デップ。
ジョニー・デップにしては抑えた役だな?🤔
とは思いつつも、詐欺師的な何とも掴みどころの無い悪役としての演技は相変わらず素晴らしかった👏

そしてクイニー・ゴールドスタイン役を演じたアリソン・スドル。
彼女の特殊な生い立ちと時代背景がよくわかる演技となっていた👍

ただ、ネタバレは伏せるけど、"人間界の危機"に対して主要人物の世界観が狭すぎる。
しかも後半の1番重要な人物紹介シーンが全て「説明」的。
これはJ・K・ローリングの実力不足と言わざるを得ない💦

また、『ファンタスティック・ビースト』というタイトルを付けているのに魔法生物が"おまけ"程度にしか活躍・登場しないのはどうかと思った🤔

とにもかくにも残り3作品の『耽美的なロマンスへの傾倒』の展開が気になるものだった!!
本作品で登場したニコラス・フラメル とナギニの今後が気になる👀

以下余談。
"ゲラート・グリンデルバルドは人間の凶暴性を勝手に敵視している。"という意見もあるみたいけど、これは時代背景を考えてみて欲しい。
本作品の舞台は第1次世界大戦から第2次大戦の狭間にある微妙な社会情勢がとりまいた時代となっている。
そんな情勢下でグリンデルバルドは第2次世界大戦時に起きたホロコーストや原爆を予知するような演説をしていた。

"ゲラート・グリンデルバルドは攻撃の手段しかないから思想が浅い"という意見もあるみたいだけど、あえて攻撃の道へ周囲を誘導していると思う。
グリンデルバルド自身の野望へと進みながら。

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story:amazon prime参考
information:Wiki参考
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