Masato

ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生のMasatoのレビュー・感想・評価

3.6

Wizarding World 最新作

今作は2作目で、黒い魔法使いとの対峙が描かれているため、前作のような賢者の石のような明るい雰囲気は少なめで、ダークなストーリーラインが大半を占める。

なぜ、世界観が壮大になってくると、スターウォーズのような血縁関係の物語になってしまうのか。今作では、一気にスターウォーズ化して「クリーデンスは誰の家の血か」が主軸になってくる。別に悪いとは思わないが、既視感が半端ではない。

また、今作は中継ぎ的作品で、次作への布石にあるための映画になっている。物語の進行重視な会話のシーンの多さで、クライマックス感はないが、魔法世界ならではの演出は健在なので、飽きさせない。ハリーポッターシリーズのファンを楽しませようと、今までに見たようなものが多く詰め込まれていて、そこも良い。
序盤には、ニュートのオタクみたいな生真面目で目を見て話せない仕草が強調されており、すごく共感した。

ただ、クリーデンスに関する重要な展開の一部分がやや強引であり、個人的にはそこが不自然ではあった。

今回は、新たにカラム・ターナー、ゾーイクラヴィッツ、クラウディア・キム、ジュードロウが参戦。まさにブリティッシュそのものなジュードロウの参戦は嬉しい。

IMAXではなくとも、IMAXカメラで撮ったと思われるシーンは良く分かり、そのシーンはとにかくキレイ。


追記 2022.04.08
ニュート特有の魔法生物の交流要素、アクションシーンの要素が薄く、ドラマパート多めで映画の構成としては話の進みに力を入れすぎてあまり良くない。
ただ、やはり原作者脚本ならではのストーリーの広げ方は見事。劇場鑑賞時は直近にスター・ウォーズシリーズがあったからか、この血族を巡る争いにまたかと辟易していたが、今見ればその抵抗感はなくなっており、楽しく見れた。

ただ、あの船の入れ替えのシーンは強引すぎるなぁ。Storyは良くても、Screenplayは苦手なのかな?JKローリング。それとも、デビッド・イェーツか?
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