10円様

ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生の10円様のレビュー・感想・評価

3.7
一見さんお断り!

なんてのは仕方ない。シリーズものの定めですからね。やっぱり予習はしっかりしておかないと楽しめません。このシリーズ、固有名詞や登場人物がわんさか出てくるので、映画だけではなく原作も必読かと思われます。私はそこまで深入りはしていないので、やはり「?」ってなる事が多かった。「?」ってなりすぎだったので途中から「なるほどね〜」と知ったような態度で観ていましたが、開き直るとまずまず興奮できる作品となってくれました。

ハリポタシリーズ、不死鳥の騎士団で監督がデビッドイェーツになってから非常にダークな作りになったんですよね。そこから児童文学の範疇を越えて、大人も見応えのあるものになりました。急なカラーチェンジに初めは付いていけなかったんですが、ファンタビシリーズになって上手い具合に迎合できたと思います。
そこに加えシリーズの魅力の1つ、キャスティングですね。ファンタビからイギリス人縛りがとれたようで、ジョニーデップがかなり楽しそうに演じています。しかもこのグリンデルバルドは冒頭で家族映画における禁忌事項を犯すんです。これはさすがにビックリしました。そこら辺からイェーツ監督からの作家魂を見て、ある意味シリーズの将来性を感じてしまったのです。
そしてジュードロウ!エズラミラー!もうこいつらの映画になってしまうではないか…頑張れレッドメイン!

今回魔法動物達は思ったほど活躍しません。ただ見せ場はキチンとあってズーウーの使い方はさすがだねと柏手を打つばかり。あと河童だ。本来は一作目に登場するはずだが、動物過多で除名されたんだと。で、二作目でこの扱い。悔しいんだけどさ、こんな河童今まで見た事ないです。デザイナーは天才かと思いました。

家系図とか子供を入れ替えたとか、戦わない誓いとか蛇に変身する女とか、ホムンクルス?の老人の登場とか全く理解できないんですが、ラストバトルは凄かった。やってる事は地味なんだけど、街全体を覆うスケールで青い炎の怪物も絶望感が甚だしい。触れたら即死でしょ?つまりこの映画は良い意味でですよ。イギリス人の嫌味なところとアメリカ人のバカなところを合体させたら緩急が上手い具合についた実験成功作です。

あと3作でしょ。そりゃもちろん観ますよ。悪役にニコールキッドマン(オーストラリア)ダニーラゴズロフスキー(ロシア)ペネロペクルス(スペイン)桐谷美玲(日本)をいれて、多国籍映画にしましょう!

よく分からん映画だったので自分の驚いたり願ったりした事ばかり、考察が全くありません😓そこどこかにいらっしゃるであろうハリポタ信者の方に任せます…お願いします🙇‍♂️
10円様

10円様