川崎邦彦

ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生の川崎邦彦のネタバレレビュー・内容・結末

3.8

このレビューはネタバレを含みます

もっと大人のファンタスティック

「ファンタスティック・ビースト」シリーズの2作目

愛すべき前作からのキャラクターに引き続き新たなキャラクターも登場し、よりヒューマンドラマ色強くシリアスでダークな展開になった

夢溢れるファンタジーの世界から暗い人間ドラマになっていくのはやっぱりJ・K・ローリングの性なのか
今後の物語が余り暗くなり過ぎずハッピーエンドの大団円になることを期待したい

今作でより重要なキャラクターとして深みの増したクリーデンス(エズラ・ミラー)、悪役として抜群の存在感を発揮するグリンベルド(ジョニー・デップ)、今後のストーリーに深く関わるであろう若き日のダンブルドア(ジュード・ロウ)

役者の技量も相まってキャラクター性が高い

また前作でハッピーエンドを迎えたはずのジェイコブとクイニーの関係にも大きな変化が
愛するが故にすれ違い、愛のために道を間違える
ジェイコブには闇落ちしたクイニーをしっかりと救い出して真のハッピーエンドを迎えて欲しい

逆に主人公とヒロインのティナの関係はなかなか親展せずやきもき
主題であるファンタスティックな魔法動物の活躍も物語のメインには成りきれていない為
主人公の活躍感も今一つな印象だった

もっと魔法動物の特性を活かしたニュートの動物オタク知識による問題解決やストーリーの展開が本作には欲しいところ
川崎邦彦

川崎邦彦