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ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密のmのレビュー・感想・評価

2.8
ファンタスティックビースト・シリーズはとにかく1作目が良くて、あの素晴らしい美しいラストシーンはずっと記憶に残っているのだけど、一方シリーズの方は作品を重ねるごとに出来が悪くなっていくのだった。
目的や詳細が観客に説明されないままいつの間にか勝手に進んでいく物語(なんか本当によく分からないまま勝手に進む)、世界の命運を決める割にガバガバの作戦(主人公サイドも悪役サイドもガバガバすぎる)、適当に片付けられる人間ドラマ、と全てが雑で悲しい。
本当はまだまだ続く予定だったけど興行的失敗によりこれが完結編になる予定、でも正直もう終わりでいいと思う。

とにかくニュートとティナ、ジェイコブとクイニーの愛らしい2組のカップルのドラマの顛末が凄い適当に片付けられてしまったのが滅茶苦茶腹立たしい。俺は1作目の事を愛してたけど、作り手達はどうやらそうでもなかったらしい。俺は本気で哀しいです。

見どころはマッツ・ミケルセンの圧倒的な色気で、マッツさんとジュード・ロウの間にはむせかえるようなエロいブロマンスの香りが漂う。ちょっとびっくりしちゃった。初めからマッツさんをキャスティングしておけば良かったね。
でも2人の愛の部分もなんかちょっと適当で、せっかく同性愛を描くならもっとちゃんとやってほしかった。



グリンデルバルトの存在と彼が政治の中枢に入り込んでいく流れが明確にドナルド・トランプに重ねられていて、そういう志は買いたいのだけど・・映画全体がなんか適当すぎて・・あと原作者の差別問題もあるからな。
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