LEONkei

COMET コメットのLEONkeiのレビュー・感想・評価

COMET コメット(2014年製作の映画)
2.0
マグリット彗星群が満天の夜空に広がる時、その偶然の奇跡が二人の男女を結びつける。

美しい夜…って、主観すぎる。

ある男女の6年間の軌跡が現在過去と入り乱れる、パラレルワールド。

それは現実か空想か…。



愛を信じる女と愛を信じない男、これを安易に価値観の相違と片付けてはならない。

人と人との結びつきは、そう単純にはできてはいないからだ。

豚ロースと生姜のようにまったく異なる食材が、フライパンの中で1つになり絶妙な味を作り出すのは相性の良さに他ならない。

2つの相性の良さを更に引き立てる調味料で、豚の生姜焼きが舌とココロを堪能させる。



主人公の男が自己中心的で神経質で気難しく、考え過ぎな自虐的・破滅的思考で気が滅入る。

空想と現実の境を見失い、自己陶酔する余り大切なモノがまるで見えていない。

こんな男が現実の世界にも多くいるのだろう…。

相手の事を思ってるつもりも現実を見失っては、悲しく哀れな戯言にしか聞こえない。



列車内のシーンは良かったが、妄想・空想もほどほどに..★,
LEONkei

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