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ヘイル、シーザー!のKのレビュー・感想・評価

ヘイル、シーザー!(2016年製作の映画)
3.4
ジャケでまるでそれがメインであるかのようにされている大スターの失踪が丸ごと要らなかったような気がする。映画製作の現場で管理職として奮闘する男の悲喜交々だけに焦点を当てていたらもっと面白くなっていたのではないか。目まぐるしい日々の仕事に疲弊している中で別の企業から最高の好待遇でのヘッドハンティングを受け、自らの今後の身の振り方について葛藤する、というところだけに重点が置かれていたらきっと素晴らしい結果になっていた。しかしどうもそういうことがしたかったわけでも無いらしいのでこれはこれで良いのだろう。前日に撮影した分の映像を暗室で見ている時の嬉しそうな顔には映画への確かな愛が感じられて、そこはすごく好きだった。
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