ニャーニャット

スーサイド・スクワッドのニャーニャットのレビュー・感想・評価

スーサイド・スクワッド(2016年製作の映画)
3.1
最初のヴィランズの紹介はすげー楽しかったんだけど、なんだろ、みんながみんな「普通ワナビー」に収束していくのがなんともがっかり。
そういう意味ではジョーカーのトリックスターとしての存在がありがたい。

ウィル・スミスも近年にないはまり役だったんだけど、結局ウィル・スミスはウィルでしかなくて、いくらサンドバッグ叩いたとこで正統派ヒーローのイメージからは脱却できず、アンチヒーローからは程遠い。ジャッキー・チェンとかと同じ種族の役者だよね(笑)

今までのDC映画(ザック・スナイダーの映画)がショットの羅列で、シーンがまったく成立してなかったのに対して、今回はシーンがダラダラ続いて、マスターショットがまったくなかったのがなんとも。どっちもどっちなんだけど、どっちに振れる方がマシかといえば、凡庸な今作よりも極端なザックの映画の方が良かったかなぁ。

ただ、いいとこでいうとあの手のテーマ色というか色彩設計はちょっと今までの映画になかったよね。デヴィッド・エアーにこんなセンスがあったんだなと。とくに今までのDC映画ってまったく色彩が印象になかったからね。

あとマーゴット・ロビーは底なしにエロかった!『ウルフ・オブ・ウォールストリート』のレオの妻役の女とは思えないほどの存在感を獲得してたし。同一人物だって気がつかなかったもん。
スコセッシってもともと女に興味なくてスコセッシの映画に出てくる女ってだいたい印象に残らないんだけど、与えられた役によってここまで映えるというか一気にスター感が出るのね。感心した。結局彼女になんの特殊能力があってスーサイド・スクワッドに採用されたのかわかんなかったけど、そんなことどうでもよくなるくらいエロかったなぁ。