みや

心が叫びたがってるんだ。のみやのネタバレレビュー・内容・結末

心が叫びたがってるんだ。(2015年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

地域ふれあい交流会の実行委員となった高校生4人が、それぞれが抱える葛藤をミュージカルの練習を通じて乗り越えていく青春アニメ。

絵に描いたような青春。
世の中にはこんな青春を本当に過ごしている(過ごした)人達もいるのだろうか。
誰も居ないからこそ憧れが作品となっているのか。
青春物の実写作品は嫌いだけれど、アニメだとなぜか受け付けられる。
今作も嫌悪感が湧くことなく、とても楽しめた。

四人の誰にも感情移入は特にしない。
でも、青春したい気持ちがひたすら生まれてくる。
主人公の子みたいな大変な青春じゃなくて良い(というかむしろ重すぎる)。
映画の中では主に4人の葛藤しか描かれなかったけれど、クラスメイトや部活仲間の子たちにもそれぞれ何かがあるはず。
このミュージカルを通じて得たものはあったのだろうし、それが美しい思い出になっているだろうから、そういう楽しいところだけを切り取った青春をしたい、という我儘。

それと同時に、自分は若い子たちが頑張っている姿を見るのが好きなんだ、と改めて気付いた。
頑張ろうと思うエネルギーを自然と貰えて、前向きな気持ちになってる。
実写だと多分引いてしまって、冷めた目で見てしまうのだろうなあ。
何が違うんだろう。

内山昂輝の声と演技がやっぱり好き。
かっこいい。
優しさと素っ気なさの割合が絶妙で、思わせぶり男子が似合いすぎる。
細谷さんの朴訥した演技も最高だし、女の子二人も良かった。
みや

みや